オーストラリアの軍事費の対GDP比率(推移と比較グラフ)

オーストラリアの軍事費の対GDP比率をグラフや比較表を用いて分かりやすく説明していきます。

軍事費の対GDP比率とは？

SIPRIの軍事費データは、NATOの定義に基づいており、平和維持軍、防衛省および防衛プロジェクトに従事するその他の政府機関、軍事活動のために訓練され、装備されていると判断される準軍事部隊、および軍事宇宙活動を含む軍隊に対するすべての経常的および資本的支出が含まれています。このような支出には、軍人の退職年金や職員のための社会的サービスを含む軍人および民間人、運用・保守、調達、軍事研究開発、軍事援助（ドナー国の軍事費の中に含まれる）が含まれます。除外されているのは、民間防衛および退役軍人給付金、動員解除、改造、武器の破棄など、以前の軍事活動のための現在の支出です。しかし、この定義をすべての国に適用することはできないため、軍事予算や予算外の軍事支出項目に何が含まれているかについて、入手可能な情報よりもはるかに詳細な情報が必要となります。例えば、軍事予算の中には、軍事費が含まれている可能性があったり、軍事予算には、民間防衛、予備軍と補助軍、警察と準軍事部隊、軍と文民警察のような二重目的部隊、現物支給の軍事補助金、軍人の年金、政府のある部分から別の部分に 支払われる社会保障費などが含まれている場合と含まれていない場合があります。

2024年に分かる最新のオーストラリアの軍事費の対GDP比率

オーストラリアの最新の軍事費の対GDP比率は、1.9%です。

オーストラリアの最新(2022年)の軍事費の対GDP比率

国名	軍事費の対GDP比率
オーストラリア	1.9%

オーストラリアの軍事費の対GDP比率推移グラフ(1960年～現在)

では、現在のオーストラリアの軍事費の対GDP比率の「1.9%」は、過去と比べてどう変化してきているのでしょうか？

オーストラリアの軍事費の対GDP比率の1960～2022年までの推移をグラフに表してみます。

推移が見えるアニメーショングラフ

※こちらは、1960～2022年までの推移を年ごとに動くグラフとして作成したものです。総人口とも比較可能です。

※別の統計と比較を選択すると、270以上のオーストラリアの統計と軍事費の対GDP比率とを比較することができるので、是非ご活用下さい。

オーストラリアの軍事費の対GDP比率の世界順位の変遷（全履歴）

下記のバーチャートレースは、オーストラリアの軍事費の対GDP比率の世界順位の変遷です。

過去の1960年から2022年までのオーストラリアの世界ランキングの全履歴を、バーチャートレースにてグラフで見える化しました。

他の統計のバーチャートレースを見るトラクター(農業機械)の台数農地面積国土面積に占める農地の割合耕地耕地の1人当たり密度

※グラフの見方
オーストラリアは赤枠で囲まれており、順位が上がる場合はUP矢印、下がる場合はDOWN矢印が右側に表示されます。

オーストラリアの軍事費の対GDP比率が世界の中で、どの順位になってきたのかが分かるようになっています。

グラフ全体図(静止画)

↓こちらは、最初に掲載したオーストラリアの軍事費の対GDP比率グラフの全体図です。

また、下記は1960～2022年までのオーストラリアの軍事費の対GDP比率の推移を一覧表にしたものです。※横スクロール可能

一覧表で見るオーストラリアの軍事費の対GDP比率の推移(1960～2022年) →横スクロールできます。

年	1960	1961	1962	1963	1964	1965	1966	1967	1968	1969	1970	1971	1972	1973	1974	1975	1976	1977	1978	1979	1980	1981	1982	1983	1984	1985	1986	1987	1988	1989	1990	1991	1992	1993	1994	1995	1996	1997	1998	1999	2000	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	2008	2009	2010	2011	2012	2013	2014	2015	2016	2017	2018	2019	2020	2021	2022
軍事費の対GDP比率(%)	2.37	2.42	2.36	2.45	2.65	2.95	3.45	3.79	3.84	3.39	2.97	2.76	2.69	2.38	2.26	2.27	2.22	2.25	2.22	2.19	2.25	2.30	2.39	2.52	2.51	2.52	2.54	2.37	2.16	2.05	2.08	2.17	2.17	2.18	2.12	2.02	1.93	1.87	1.87	1.89	1.83	1.87	1.87	1.85	1.83	1.80	1.82	1.82	1.80	1.93	1.86	1.76	1.67	1.64	1.77	1.95	2.08	2.00	1.89	1.88	2.01	1.99	1.90
前年比(差引値)	-	0.05	-0.05	0.08	0.2	0.3	0.5	0.34	0.04	-0.45	-0.42	-0.2	-0.08	-0.31	-0.12	0	-0.05	0.03	-0.03	-0.02	0.06	0.05	0.1	0.13	-0.01	0.02	0.02	-0.17	-0.21	-0.11	0.02	0.09	0	0.01	-0.06	-0.1	-0.09	-0.06	0	0.02	-0.06	0.04	0	-0.03	-0.02	-0.02	0.02	-0.01	-0.02	0.13	-0.07	-0.1	-0.09	-0.03	0.13	0.18	0.13	-0.08	-0.1	-0.01	0.13	-0.02	-0.09
前年比(%)	-	101.92	97.87	103.51	108.24	111.48	116.91	109.92	101.15	88.24	87.6	93.16	97.19	88.6	95.1	100.2	97.76	101.38	98.6	98.96	102.56	102.12	104.21	105.29	99.42	100.72	100.68	93.41	91.1	94.91	101.17	104.44	100.03	100.43	97.18	95.5	95.5	96.73	100.2	100.97	96.86	102.2	100.21	98.52	98.98	98.64	101.1	99.62	99.07	107.14	96.36	94.63	95.1	98.14	108.07	110.07	106.71	95.99	94.81	99.24	107.02	98.87	95.46

上記のオーストラリアの軍事費の対GDP比率の推移グラフを見てみると、1968年の軍事費の対GDP比率が最も多く、統計で分かる最新の2022年はそれよりも低いことが見えてきます。

さらに、前年の2021年の数値「1.9891227003582%」よりも少なくなっているため、今後はさらに軍事費の対GDP比率が少なくなる可能性があります。

また、軍事費の対GDP比率ではなく法的権利の強さ指数であれば、こちらのページで特集していますので考察の参考にしてみて下さいませ。
→　オーストラリアの法的権利の強さ指数

オーストラリアの軍事費の対GDP比率は低い？高い？日本と比較

オーストラリアの軍事費の対GDP比率は、どれくらい高い、あるいは低いのでしょうか？

オーストラリアとニジェールとブルキナファソの軍事費の対GDP比率を比較

まずは、オーストラリアと人口数が世界で最も近いニジェールとブルキナファソの軍事費の対GDP比率を比較してみます。

オーストラリアと人口数の近いニジェールとブルキナファソの軍事費の対GDP比率を比較した一覧表

国名	総人口	軍事費の対GDP比率
ニジェール	26,207,977人	1.66%
オーストラリア	26,005,540人	1.9%
ブルキナファソ	22,673,762人	3.09%

上記の軍事費の対GDP比率の比較表をみてみると、

• オーストラリアは、ニジェールよりも軍事費の対GDP比率の数値が約0程しか変わらず、軍事費の対GDP比率と人口もよく似ている
• ブルキナファソは、オーストラリアよりも軍事費の対GDP比率の数値が約1も多く、1.63倍も高い

という結果となっています。

特に、ブルキナファソとオーストラリアは人口数が世界の中でも1・2番目に近いが、軍事費の対GDP比率には圧倒的な差があるということが比較することにより見えてきます。

オーストラリアと日本の軍事費の対GDP比率を比較

続いて、オーストラリアの軍事費の対GDP比率を、アメリカと中国と日本と比較してみます。

オーストラリアの軍事費の対GDP比率をアメリカと中国と日本と比較した一覧表

国名	総人口	軍事費の対GDP比率
中国	1,412,175,000人	1.6%
アメリカ	333,287,557人	3.45%
日本	125,124,989人	1.08%
オーストラリア	26,005,540人	1.9%

上記のグラフより、オーストラリアの軍事費の対GDP比率は中国よりは高いが、アメリカよりは低いということが分かります。

特に、日本と比較すると1.8倍も軍事費の対GDP比率が高いということが分かります。

また、アメリカの軍事費の対GDP比率と比較するとオーストラリアの1.8倍の差があるという結果が見えてきます。

オーストラリアをもっと他国と比較する

オーストラリアのデータを比較するグラフ作成ツールを開発しております。こちらより、比較対象の国を選択してみて下さいませ。

国を選択する

※もし国名が表示されない場合は、2度ほどクリックしてみて下さい。

世界の軍事費の対GDP比率ランキングでオーストラリアは何位かについて表やグラフを用いて分かりやすく説明していきます。

オーストラリアは世界の軍事費の対GDP比率ランキング(高い順)で47位

まずは、オーストラリアの軍事費の対GDP比率を世界で見たときに何番目に高いのかを世界軍事費の対GDP比率ランキング表を用いて、みていきます。

世界の軍事費の対GDP比率ランキング表：オーストラリアは47位

順位	国名	軍事費の対GDP比率 (%)
43	ラトビア	2.05
44	ギニア	2.04
45	フランス	1.94
46	ウルグアイ	1.9
47	オーストラリア	1.9
48	コンゴ共和国	1.85
49	チリ	1.83
50	キプロス	1.81
51	スロバキア	1.76
52	ルーマニア	1.73

→ 世界の軍事費の対GDP比率ランキングをもっと見る

こちらの世界の軍事費の対GDP比率が高いランキング表では、統計が取れる147カ国の中で、オーストラリアは47位と、上位50カ国以内に入っており、世界の中でも軍事費の対GDP比率が比較的高い国ということが分かります。

以下は軍事費の対GDP比率の世界ランキングの、1年毎に、どこの国がTOP10に入ってきているかの変化が見られるグラフ(バーチャートレース)です。

軍事費の対GDP比率の世界ランキングTOP10

他の統計のアニメーショングラフを表示トラクター(農業機械)の台数農地面積国土面積に占める農地の割合耕地耕地の1人当たり密度

さらに詳しい世界の軍事費の対GDP比率が高いランキングは、こちらで全て掲載していますので、参考にしてみて下さいませ。
→　全世界の軍事費の対GDP比率が高いランキングと過去から現在までの推移グラフ

世界の平均値・中央値とオーストラリアの軍事費の対GDP比率を比べる

また、この世界軍事費の対GDP比率ランキングの平均値、中央値とオーストラリアの比較グラフは以下となっています。

オーストラリアの軍事費の対GDP比率を世界の中央値(1)と平均値(2)と比較した一覧表

国名	軍事費の対GDP比率
オーストラリア	1.9%
平均値	2%
中央値	1%

こちらの表より、オーストラリアの軍事費の対GDP比率は平均と近い位置にあるという結果が見えてきます。

また、中央値の1と比較してみると、オーストラリアの軍事費の対GDP比率「1.8988243477779%」は中央値より軍事費の対GDP比率が少し高い(1.31倍)ということが分かります。

当ページのライセンス情報・データセット

項目	内容
名称	オーストラリアの軍事費の対GDP比率データ
単位	(%)
期間	1960～2022年
更新日時	2024-04-04T03:03:18+0900
確認日時	2024-04-22T03:03:17+0900 ※データに変化がないか確認した最終日時
ライセンス	CC BY 4.0
ソース元	worldbank.org - Stockholm International Peace Research Institute ( SIPRI ), Yearbook: Armaments, Disarmament and International Security.

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