グラフで見るフィリピンの人口ピラミッド(全年齢・男女別・過去との比較・少子化と高齢社会の考察)

フィリピンの年齢別・男女別の人口ピラミッドについて、グラフや表を用いて分かりやすくお伝えしていきます。

2023年最新のフィリピンの人口ピラミッドグラフ

まずは、2023年の現在分かる最新の年代別・男女別の人口ピラミッドについて、グラフと表を用いて説明いたします。

一覧表で見るフィリピンの人口ピラミッド

また、下記は人口ピラミッドのグラフを、分かりやすく一覧表にしたものです。

フィリピンの年代別・男女別の人口ピラミッド一覧表(年最新版)

年代別	男性	女性	総人口
100～	208	1,411	1,619
95～99	3,035	13,376	16,411
90～94	17,327	57,969	75,296
85～89	73,508	155,294	228,802
80～84	199,400	360,751	560,151
75～79	364,200	567,282	931,482
70～74	668,107	895,866	1,563,973
65～69	1,082,875	1,285,782	2,368,657
60～64	1,556,935	1,714,689	3,271,624
55～59	2,015,857	2,112,380	4,128,237
50～54	2,482,953	2,521,463	5,004,416
45～49	2,832,825	2,825,286	5,658,111
40～44	3,237,426	3,191,565	6,428,991
35～39	3,581,091	3,544,279	7,125,370
30～34	4,061,897	3,982,681	8,044,578
25～29	4,710,777	4,589,506	9,300,283
20～24	5,149,849	4,896,316	10,046,165
15～19	5,383,822	5,029,137	10,412,959
10～14	5,538,414	5,273,495	10,811,909
5～9	5,820,604	5,541,514	11,362,118
0～4	5,534,962	5,240,508	10,775,470

フィリピンの人口ピラミッドグラフから分かること

上記のフィリピンの人口ピラミッドグラフと表を見てみると、

• 男性の最も人口が多い年代グループは、5～9歳
• 女性の最も人口が多い年代グループは、5～9歳

であり、男女ともに5～9歳のグループが最も人口が多いことが分かります。

※一覧表では、赤枠で囲ってある行が最も人口が多いグループです。

フィリピンは高齢化社会なの？

フィリピンが高齢化社会なのかどうかは、実は人口ピラミッドから簡単に算出できます。

人口ピラミッドからフィリピンの高齢者人口の割合を計算

フィリピンが高齢化社会なのかどうかを知るには、まずは人口を年齢で3つに分類します。

• 年少人口：0～14歳
• 生産年齢人口：15～64歳
• 高齢者人口：65歳以上

この３つの分類に、フィリピンの人口ピラミッドを当てはめると、以下の表が完成します。

フィリピンの高齢者人口の割合表(年最新版)

年代分類	人口	割合
年少人口	32,949,497人	30.5%
生産年齢人口	69,420,734人	64.2%
高齢者人口	5,746,391人	5.3%

※各割合は、フィリピンの総人口：108116622人で割り算後、%表示のため100を掛け算した数値

フィリピンは高齢化社会ではない

そして、この高齢者人口の割合表を見てみると、高齢者人口の割合が5.3%となっており、国連が定義する7%を下回るためフィリピンは高齢化社会ではないと判断することができます。

国連が定める高齢化率の一覧表は以下です。

国連が定める高齢化率の一覧表

名称	高齢者割合
高齢化社会	7%以上14%未満
高齢社会	14%以上21%未満
超高齢社会	21%以上

※フィリピンは7%を下回るため、上記のどの高齢化社会の定義に当てはまりません。

全年齢(1歳毎)で細かく見るフィリピンの人口ピラミッド

続いて、先程は年代別でグラフを見ていましたが、今度はさらに細かく全年齢(1歳毎)でのフィリピンの人口ピラミッドを見ていきます。

フィリピンの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッドグラフ

恐らく、全年齢(0～100歳オーバー)の1歳毎の人口ピラミッドグラフは他にはあまりないものと思いますので、是非、統計・考察の参考にして頂ければ幸いです。

一覧表で見るフィリピンの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッド

また、下記は全年齢(1歳毎)での人口ピラミッドグラフを、分かりやすく一覧表にしたものです。

フィリピンの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッド一覧表(年最新版)

年齢	男性	女性	総人口
100~	208	1,411	1,619
99	155	908	1,063
98	327	1,550	1,877
97	602	2,673	3,275
96	857	3,679	4,536
95	1,094	4,566	5,660
94	1,405	5,678	7,083
93	2,166	8,148	10,314
92	3,322	11,666	14,988
91	4,549	14,839	19,388
90	5,885	17,638	23,523
89	8,155	20,985	29,140
88	11,119	25,403	36,522
87	14,100	29,772	43,872
86	17,788	35,623	53,411
85	22,346	43,511	65,857
84	27,604	52,783	80,387
83	33,407	62,456	95,863
82	39,991	72,996	112,987
81	46,353	82,502	128,855
80	52,045	90,014	142,059
79	57,650	96,548	154,198
78	64,112	103,924	168,036
77	71,136	111,597	182,733
76	79,978	121,276	201,254
75	91,324	133,937	225,261
74	104,571	148,677	253,248
73	118,348	163,602	281,950
72	132,833	179,071	311,904
71	148,153	194,637	342,790
70	164,202	209,879	374,081
69	180,919	225,050	405,969
68	198,239	240,711	438,950
67	216,043	256,616	472,659
66	234,396	273,092	507,488
65	253,278	290,313	543,591
64	272,519	307,976	580,495
63	292,004	325,675	617,679
62	311,796	343,574	655,370
61	331,099	360,747	691,846
60	349,517	376,717	726,234
59	367,370	391,919	759,289
58	385,187	407,082	792,269
57	402,636	421,843	824,479
56	420,726	437,352	858,078
55	439,938	454,184	894,122
54	459,637	471,652	931,289
53	479,005	488,797	967,802
52	498,570	506,173	1,004,743
51	515,905	521,429	1,037,334
50	529,836	533,412	1,063,248
49	541,650	543,394	1,085,044
48	553,591	553,631	1,107,222
47	564,948	563,468	1,128,416
46	578,136	575,080	1,153,216
45	594,500	589,713	1,184,213
44	612,780	606,256	1,219,036
43	630,758	622,572	1,253,330
42	649,344	639,355	1,288,699
41	665,811	654,956	1,320,767
40	678,733	668,426	1,347,159
39	689,706	680,766	1,370,472
38	701,667	693,939	1,395,606
37	713,919	707,564	1,421,483
36	728,636	722,530	1,451,166
35	747,163	739,480	1,486,643
34	768,451	758,002	1,526,453
33	789,501	776,278	1,565,779
32	810,183	793,759	1,603,942
31	833,467	814,522	1,647,989
30	860,295	840,120	1,700,415
29	889,026	868,249	1,757,275
28	917,215	895,455	1,812,670
27	945,515	922,908	1,868,423
26	970,112	944,812	1,914,924
25	988,909	958,082	1,946,991
24	1,003,533	965,441	1,968,974
23	1,017,916	973,074	1,990,990
22	1,031,526	980,192	2,011,718
21	1,043,386	986,165	2,029,551
20	1,053,488	991,444	2,044,932
19	1,062,189	996,354	2,058,543
18	1,070,093	1,000,487	2,070,580
17	1,077,361	1,003,591	2,080,952
16	1,084,003	1,009,328	2,093,331
15	1,090,176	1,019,377	2,109,553
14	1,096,168	1,032,155	2,128,323
13	1,101,190	1,043,641	2,144,831
12	1,104,296	1,053,723	2,158,019
11	1,111,477	1,065,203	2,176,680
10	1,125,283	1,078,773	2,204,056
9	1,142,482	1,092,700	2,235,182
8	1,156,372	1,103,797	2,260,169
7	1,167,188	1,111,785	2,278,973
6	1,175,169	1,116,388	2,291,557
5	1,179,393	1,116,844	2,296,237
4	1,178,941	1,112,389	2,291,330
3	1,145,490	1,085,320	2,230,810
2	1,115,724	1,056,838	2,172,562
1	1,074,442	1,018,056	2,092,498
0	1,020,365	967,905	1,988,270

フィリピンの全年齢(1歳毎)では何歳が最も人口が多い？

全年齢において、フィリピンの人口ピラミッドでは何歳が最も人口が多いのでしょうか？

グラフ・表から読み取ると、

• 男性の最も人口が多い年齢は、5歳
  (1,179,393人)
• 女性の最も人口が多い年齢は、5歳
  (1,116,844人)

であり、男女ともに5歳が最も人口が多いことが分かります。

人口ピラミッドからフィリピンの出生率が簡単に分かる

実は、これらの人口ピラミッドの数値データより、フィリピンの出生率も簡単に計算できます。

フィリピンの出生率はいくつ？

出生率の計算は簡単で、

出生数 ÷ 全人口 = 全人口の出生率

と簡単な割り算で算出することができます。

ここまでに提示したフィリピンの人口ピラミッドデータより出生率を計算すると、

1988270 ÷ 108116622 = 0.01839

となり、さらに一般的に示される人口1,000人当たりのパーセンテージ(パーミル:1000分の1)に変換すると

18.39‰がフィリピンの出生率ということが読み取れます。

また、出生率については、こちらのページでも特集していますので参考にしてみて下さいませ。
→　グラフで見るフィリピン人の出生率の推移と比較

ここからは、フィリピンの人口ピラミッドを過去と比較してみます。

1950年と比べるフィリピンの人口ピラミッド

フィリピンの人口ピラミッドは、1950年と比べると、一体どのように変化しているのでしょうか？以下、グラフで見てみます。

※2019年のラベルをクリックすると最新のグラフと比較できます。

1950年のフィリピンは高齢化社会ではなかった

先程の1950年のフィリピンの人口ピラミッドグラフより、1950年の高齢者の人口割合を計算してみます。

フィリピンの高齢者人口の割合表(1950年)

年代分類	人口	割合
年少人口	8,099,535人	43.6%
生産年齢人口	9,814,007人	52.8%
高齢者人口	666,941人	3.6%

※年少人口:0-14歳、生産年齢人口:15-64歳、高齢者人口:65歳以上

こちらの表より、高齢者人口の割合が3.6%ということが分かり、国連が定義する7%を下回るため1950年のフィリピンは高齢社会ではなかったと判断することができます。

10年前からどう変化した？10年ごとのフィリピンの人口ピラミッド推移

さらに、フィリピンの人口ピラミッドを現在分かる最新の2019年と10年前の2009年、さらに10年ごとの人口データと比較し、どのように推移したのかをみていきます。

※各年のラベルをクリックするとグラフと比較できます。

過去と比べてフィリピンの高齢化社会は進んでいる？

つづいて、フィリピンは過去と比べて高齢化社会が進んでいるのかを、先程の人口ピラミッド推移グラフを元に、推移表にして考察していきます。

フィリピンの高齢者人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	高齢者人口	その年の高齢者人口の割合
1959年	797,030人	3.1%
1969年	1,032,359人	3%
1979年	1,479,931人	3.2%
1989年	1,907,241人	3.2%
1999年	2,469,208人	3.2%
2009年	3,692,448人	4%
2019年	5,746,391人	5.3%

フィリピンは3回高齢者割合が減少しているが高齢化は進んでいる

上記の表を見ると、フィリピンは10年ごとの集計で3回高齢者人口の割合が減少していますが、最新の2019年の割合が最も高いため、総じて高齢化は進んでいると言えます。

ただし、2019年の高齢者人口割合は、最も低い3%と比べても1.77倍ほどしか高齢化が進んでいないため、フィリピンの高齢化はそこまで深刻ではないことも人口ピラミッド推移表より読み取ることができます。

フィリピンの少子化は進んでいる？人口ピラミッドから読み取る年少人口の推移表

つづいて、高齢化とは反対に、フィリピンの年少人口(0～14歳)の推移を、10年ごとの人口ピラミッドグラフから読み取り少子化が進んでいるかどうかを推移表を用いて見ていきます。

10年ごとのフィリピンの年少人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	年少人口	その年の年少人口の割合
1959年	11,890,489人	46.8%
1969年	16,128,642人	46.4%
1979年	20,000,320人	43.4%
1989年	24,833,134人	41.2%
1999年	29,579,123人	38.8%
2009年	32,036,469人	34.7%
2019年	32,949,497人	30.5%

2019年のフィリピンの年少人口は30.5%

上記の表を見ると、フィリピンは10年ごとの集計で年少人口の割合が1回増加していますが、ピーク時の46.8%と比べると最新の2019年は16.3ポイント減少していることが見えてきます。

2019年の年少人口も10年前より減少しているため、総じて、フィリピンの少子化は進んでいると言えます。

フィリピンの生産年齢人口の推移表

最後に、10年ごとの人口ピラミッドデータより、生産年齢人口(15～64歳)の推移表を作成しています。

フィリピンの生産年齢人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	生産年齢人口	その年の生産年齢人口の割合
1959年	12,718,012人	50.1%
1969年	17,625,308人	50.7%
1979年	24,599,593人	53.4%
1989年	33,600,393人	55.7%
1999年	44,277,596人	58%
2009年	56,685,244人	61.3%
2019年	69,420,734人	64.2%

当ページのライセンス情報・データセット

項目	内容
名称	フィリピンの人口ピラミッドデータ
更新日時	2020-08-30T09:05:00+0900
ライセンス	CC BY 4.0
ソース元	www.un.org - United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division (2019). World Population Prospects 2019, Online Edition. Rev. 1.

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