グラフで見るフィンランドの人口ピラミッド(全年齢・男女別・過去との比較・少子化と高齢社会の考察)

フィンランドの年齢別・男女別の人口ピラミッドについて、グラフや表を用いて分かりやすくお伝えしていきます。

2023年最新のフィンランドの人口ピラミッドグラフ

まずは、2023年の現在分かる最新の年代別・男女別の人口ピラミッドについて、グラフと表を用いて説明いたします。

一覧表で見るフィンランドの人口ピラミッド

また、下記は人口ピラミッドのグラフを、分かりやすく一覧表にしたものです。

フィンランドの年代別・男女別の人口ピラミッド一覧表(年最新版)

年代別	男性	女性	総人口
100～	146	772	918
95～99	2,460	9,183	11,643
90～94	12,351	31,786	44,137
85～89	32,984	61,228	94,212
80～84	61,977	92,652	154,629
75～79	93,247	118,061	211,308
70～74	161,514	183,387	344,901
65～69	173,915	189,201	363,116
60～64	174,827	182,750	357,577
55～59	184,281	186,174	370,455
50～54	179,859	178,661	358,520
45～49	161,315	155,649	316,964
40～44	173,268	165,091	338,359
35～39	184,284	174,157	358,441
30～34	178,654	168,118	346,772
25～29	183,471	175,178	358,649
20～24	163,961	156,039	320,000
15～19	151,427	144,081	295,508
10～14	157,056	150,194	307,250
5～9	157,414	150,318	307,732
0～4	138,799	132,269	271,068

フィンランドの人口ピラミッドグラフから分かること

上記のフィンランドの人口ピラミッドグラフと表を見てみると、

• 男性の最も人口が多い年代グループは、35～39歳
• 女性の最も人口が多い年代グループは、65～69歳

であり、最も人口が多いグループに男女の差があることが分かります。

また、男女混合の総人口だと、フィンランドでは55～59歳の年代グループが最も多いということも見えてきます。

※一覧表では、赤枠で囲ってある行が最も人口が多いグループです。

フィンランドは高齢化社会なの？

フィンランドが高齢化社会なのかどうかは、実は人口ピラミッドから簡単に算出できます。

人口ピラミッドからフィンランドの高齢者人口の割合を計算

フィンランドが高齢化社会なのかどうかを知るには、まずは人口を年齢で3つに分類します。

• 年少人口：0～14歳
• 生産年齢人口：15～64歳
• 高齢者人口：65歳以上

この３つの分類に、フィンランドの人口ピラミッドを当てはめると、以下の表が完成します。

フィンランドの高齢者人口の割合表(年最新版)

年代分類	人口	割合
年少人口	886,050人	16%
生産年齢人口	3,421,245人	61.8%
高齢者人口	1,224,864人	22.1%

※各割合は、フィンランドの総人口：5532159人で割り算後、%表示のため100を掛け算した数値

フィンランドは超高齢社会である

そして、この高齢者人口の割合表を見てみると、高齢者人口の割合が22.1%となっており、国連が定義する21%を超えるためフィンランドは超高齢社会であると判断することができます。

国連が定める高齢化率の一覧表は以下です。

国連が定める高齢化率の一覧表

名称	高齢者割合
高齢化社会	7%以上14%未満
高齢社会	14%以上21%未満
超高齢社会	21%以上

※赤枠はフィンランドの高齢者割合率が当てはまる行です。

全年齢(1歳毎)で細かく見るフィンランドの人口ピラミッド

続いて、先程は年代別でグラフを見ていましたが、今度はさらに細かく全年齢(1歳毎)でのフィンランドの人口ピラミッドを見ていきます。

フィンランドの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッドグラフ

恐らく、全年齢(0～100歳オーバー)の1歳毎の人口ピラミッドグラフは他にはあまりないものと思いますので、是非、統計・考察の参考にして頂ければ幸いです。

一覧表で見るフィンランドの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッド

また、下記は全年齢(1歳毎)での人口ピラミッドグラフを、分かりやすく一覧表にしたものです。

フィンランドの全年齢(1歳毎)の人口ピラミッド一覧表(年最新版)

年齢	男性	女性	総人口
100~	146	772	918
99	128	588	716
98	259	1,068	1,327
97	494	1,886	2,380
96	701	2,558	3,259
95	878	3,083	3,961
94	1,125	3,601	4,726
93	1,702	4,833	6,535
92	2,511	6,552	9,063
91	3,213	7,913	11,126
90	3,800	8,887	12,687
89	4,578	9,792	14,370
88	5,577	11,044	16,621
87	6,555	12,240	18,795
86	7,592	13,457	21,049
85	8,682	14,695	23,377
84	9,825	15,946	25,771
83	11,069	17,259	28,328
82	12,455	18,697	31,152
81	13,754	19,930	33,684
80	14,874	20,820	35,694
79	15,946	21,559	37,505
78	17,039	22,305	39,344
77	17,953	22,822	40,775
76	19,673	24,254	43,927
75	22,636	27,121	49,757
74	26,292	30,794	57,086
73	29,759	34,238	63,997
72	33,342	37,801	71,143
71	35,768	40,114	75,882
70	36,353	40,440	76,793
69	35,733	39,463	75,196
68	35,228	38,617	73,845
67	34,582	37,625	72,207
66	34,145	36,856	71,001
65	34,227	36,640	70,867
64	34,632	36,769	71,401
63	34,818	36,673	71,491
62	34,849	36,424	71,273
61	35,042	36,348	71,390
60	35,486	36,536	72,022
59	36,063	36,871	72,934
58	36,577	37,150	73,727
57	37,084	37,422	74,506
56	37,342	37,491	74,833
55	37,215	37,240	74,455
54	36,817	36,758	73,575
53	36,462	36,324	72,786
52	36,166	35,967	72,133
51	35,635	35,329	70,964
50	34,779	34,283	69,062
49	33,768	33,035	66,803
48	32,793	31,840	64,633
47	31,736	30,562	62,298
46	31,275	29,925	61,200
45	31,743	30,287	62,030
44	32,806	31,292	64,098
43	33,793	32,217	66,010
42	34,827	33,203	68,030
41	35,679	33,993	69,672
40	36,163	34,386	70,549
39	36,391	34,509	70,900
38	36,696	34,727	71,423
37	37,059	35,014	72,073
36	37,180	35,079	72,259
35	36,958	34,828	71,786
34	36,526	34,389	70,915
33	36,056	33,916	69,972
32	35,440	33,298	68,738
31	35,165	33,060	68,225
30	35,467	33,455	68,922
29	36,088	34,204	70,292
28	36,602	34,845	71,447
27	37,174	35,557	72,731
26	37,210	35,685	72,895
25	36,397	34,887	71,284
24	35,056	33,511	68,567
23	33,818	32,247	66,065
22	32,560	30,957	63,517
21	31,548	29,933	61,481
20	30,979	29,391	60,370
19	30,724	29,185	59,909
18	30,415	28,916	59,331
17	30,079	28,615	58,694
16	29,987	28,554	58,541
15	30,222	28,811	59,033
14	30,663	29,266	59,929
13	31,084	29,704	60,788
12	31,510	30,149	61,659
11	31,832	30,477	62,309
10	31,967	30,598	62,565
9	31,940	30,546	62,486
8	31,842	30,429	62,271
7	31,631	30,205	61,836
6	31,267	29,835	61,102
5	30,734	29,303	60,037
4	30,011	28,594	58,605
3	29,238	27,854	57,092
2	28,062	26,732	54,794
1	26,614	25,363	51,977
0	24,874	23,726	48,600

フィンランドの全年齢(1歳毎)では何歳が最も人口が多い？

全年齢において、フィンランドの人口ピラミッドでは何歳が最も人口が多いのでしょうか？

グラフ・表から読み取ると、

• 男性の最も人口が多い年齢は、56歳
  (37,342人)
• 女性の最も人口が多い年齢は、70歳
  (40,440人)

であり、最も人口が多いグ年齢に男女の差があることが分かります。

また、男女混合の総人口だと、フィンランドでは70歳が最も多いということも見えてきます。

人口ピラミッドからフィンランドの出生率が簡単に分かる

実は、これらの人口ピラミッドの数値データより、フィンランドの出生率も簡単に計算できます。

フィンランドの出生率はいくつ？

出生率の計算は簡単で、

出生数 ÷ 全人口 = 全人口の出生率

と簡単な割り算で算出することができます。

ここまでに提示したフィンランドの人口ピラミッドデータより出生率を計算すると、

48600 ÷ 5532159 = 0.00878

となり、さらに一般的に示される人口1,000人当たりのパーセンテージ(パーミル:1000分の1)に変換すると

8.78‰がフィンランドの出生率ということが読み取れます。

また、出生率については、こちらのページでも特集していますので参考にしてみて下さいませ。
→　グラフで見るフィンランド人の出生率の推移と比較

ここからは、フィンランドの人口ピラミッドを過去と比較してみます。

1950年と比べるフィンランドの人口ピラミッド

フィンランドの人口ピラミッドは、1950年と比べると、一体どのように変化しているのでしょうか？以下、グラフで見てみます。

※2019年のラベルをクリックすると最新のグラフと比較できます。

1950年のフィンランドは高齢化社会ではなかった

先程の1950年のフィンランドの人口ピラミッドグラフより、1950年の高齢者の人口割合を計算してみます。

フィンランドの高齢者人口の割合表(1950年)

年代分類	人口	割合
年少人口	1,192,885人	29.8%
生産年齢人口	2,549,462人	63.6%
高齢者人口	265,945人	6.6%

※年少人口:0-14歳、生産年齢人口:15-64歳、高齢者人口:65歳以上

こちらの表より、高齢者人口の割合が6.6%ということが分かり、国連が定義する7%を下回るため1950年のフィンランドは高齢社会ではなかったと判断することができます。

10年前からどう変化した？10年ごとのフィンランドの人口ピラミッド推移

さらに、フィンランドの人口ピラミッドを現在分かる最新の2019年と10年前の2009年、さらに10年ごとの人口データと比較し、どのように推移したのかをみていきます。

※各年のラベルをクリックするとグラフと比較できます。

過去と比べてフィンランドの高齢化社会は進んでいる？

つづいて、フィンランドは過去と比べて高齢化社会が進んでいるのかを、先程の人口ピラミッド推移グラフを元に、推移表にして考察していきます。

フィンランドの高齢者人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	高齢者人口	その年の高齢者人口の割合
1959年	318,376人	7.2%
1969年	410,976人	8.9%
1979年	564,180人	11.8%
1989年	659,749人	13.3%
1999年	769,000人	14.9%
2009年	898,857人	16.8%
2019年	1,224,864人	22.1%

フィンランドは7連続で高齢化が進んでいる

上記の表を見ると一目瞭然なのですが、フィンランドは10年ごとの集計で7回連続で高齢者人口割合が上昇しています。

この結果より、ほぼ間違いなくフィンランドは高齢化が進んでいることが見えてきました。

特に、60年前の1959年と2019年の高齢者人口割合を比べると、3.07倍も高齢化が進んでいることが人口ピラミッド推移表より読み取ることができます。

フィンランドの少子化は進んでいる？人口ピラミッドから読み取る年少人口の推移表

つづいて、高齢化とは反対に、フィンランドの年少人口(0～14歳)の推移を、10年ごとの人口ピラミッドグラフから読み取り少子化が進んでいるかどうかを推移表を用いて見ていきます。

10年ごとのフィンランドの年少人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	年少人口	その年の年少人口の割合
1959年	1,352,742人	30.7%
1969年	1,154,998人	25.1%
1979年	983,130人	20.6%
1989年	960,880人	19.3%
1999年	947,457人	18.3%
2009年	889,520人	16.7%
2019年	886,050人	16%

2019年のフィンランドの年少人口は16%

上記の表を見ると、フィンランドは10年ごとの集計で年少人口の割合が1回増加していますが、ピーク時の30.7%と比べると最新の2019年は14.7ポイント減少していることが見えてきます。

2019年の年少人口も10年前より減少しているため、総じて、フィンランドの少子化は進んでいると言えます。

フィンランドの生産年齢人口の推移表

最後に、10年ごとの人口ピラミッドデータより、生産年齢人口(15～64歳)の推移表を作成しています。

フィンランドの生産年齢人口の割合の推移表(1959～2019年)

年	生産年齢人口	その年の生産年齢人口の割合
1959年	2,728,550人	62%
1969年	3,035,059人	66%
1979年	3,224,031人	67.6%
1989年	3,356,489人	67.4%
1999年	3,459,464人	66.8%
2009年	3,553,889人	66.5%
2019年	3,421,245人	61.8%

当ページのライセンス情報・データセット

項目	内容
名称	フィンランドの人口ピラミッドデータ
更新日時	2020-08-30T09:05:00+0900
ライセンス	CC BY 4.0
ソース元	www.un.org - United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division (2019). World Population Prospects 2019, Online Edition. Rev. 1.

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