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フィリピンの温室効果ガス総排出量をグラフや比較表を用いて分かりやすく説明していきます。
温室効果ガス総排出量とは？
温室効果ガス総排出量とは、短サイクルのバイオマス燃焼（農業廃棄物燃焼やサバンナ燃焼など）を除いたCO2総量から構成されていますが、その他のバイオマス燃焼（森林火災、燃焼後の崩壊、泥炭火災、排水された泥炭地の崩壊など）、すべての人為的なCH4源、N2O源、Fガス（HFCs、PFCs、SF6）を含んだものとなります。また、この統計データの単位はCO2換算されたキロトン(kt)で示されています。フィリピンの温室効果ガス総排出量はどのくらい？
フィリピンの温室効果ガス総排出量は、167,298(kt)です。(2012年調査)
| 国名 | 温室効果ガス総排出量 |
|---|---|
| フィリピン | 167,298(kt) |
※Source:worldbank.org 詳細
2012年のworldbank.org調査が最新のデータ
(2021年3月20日確認)
2024年の統計データは発表され次第即時反映
フィリピンの温室効果ガス総排出量推移グラフ(1970年～現在)
では、現在のフィリピンの温室効果ガス総排出量の「167,298(kt)」は、過去と比べてどう変化してきているのでしょうか？
フィリピンの温室効果ガス総排出量の1970～2012年までの推移をグラフに表してみます。
推移が見えるアニメーショングラフ
※こちらは、1970～2012年までの推移を年ごとに動くグラフとして作成したものです。総人口とも比較可能です。
※別の統計と比較を選択すると、270以上のフィリピンの統計と温室効果ガス総排出量とを比較することができるので、是非ご活用下さい。
フィリピンの温室効果ガス総排出量の世界順位の変遷（全履歴）
下記のバーチャートレースは、フィリピンの温室効果ガス総排出量の世界順位の変遷です。
過去の1970年から2012年までのフィリピンの世界ランキングの全履歴を、バーチャートレースにてグラフで見える化しました。
※グラフの見方
フィリピンは赤枠で囲まれており、順位が上がる場合はUP矢印、下がる場合はDOWN矢印が右側に表示されます。
フィリピンの温室効果ガス総排出量が世界の中で、どの順位になってきたのかが分かるようになっています。
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グラフ全体図(静止画)
↓こちらは、最初に掲載したフィリピンの温室効果ガス総排出量グラフの全体図です。
※Source:worldbank.org 詳細
※フィリピンの温室効果ガス総排出量の推移(1970～2012年)データの無料ダウンロードはこちらから↓
(EXCELでも開けます)
※【データ内容】
1行目:年代,2行目:温室効果ガス総排出量
また、下記は1970～2012年までのフィリピンの温室効果ガス総排出量の推移を一覧表にしたものです。※横スクロール可能
| 年 | 1970 | 1971 | 1972 | 1973 | 1974 | 1975 | 1976 | 1977 | 1978 | 1979 | 1980 | 1981 | 1982 | 1983 | 1984 | 1985 | 1986 | 1987 | 1988 | 1989 | 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 温室効果ガス総排出量(kt) | 78,220.64 | 78,563.18 | 79,527.62 | 88,767.22 | 84,178.48 | 85,572.98 | 84,878.70 | 89,721.80 | 92,112.25 | 94,616.37 | 90,455.03 | 87,094.48 | 87,027.70 | 91,682.47 | 83,765.24 | 82,498.31 | 82,667.58 | 83,709.08 | 92,300.68 | 94,618.11 | 96,355.44 | 96,239.32 | 102,098.07 | 106,302.86 | 117,252.26 | 125,623.45 | 134,296.65 | 140,736.42 | 163,224.11 | 140,842.11 | 150,078.87 | 142,869.33 | 138,051.04 | 140,443.04 | 142,978.77 | 146,433.72 | 201,211.26 | 149,106.27 | 152,332.05 | 223,801.40 | 159,940.45 | 163,797.79 | 167,297.55 |
| 前回比(差引値) | - | 342.54 | 964.44 | 9,240 | -4,589 | 1,394 | -694.27 | 4,843 | 2,390 | 2,504 | -4,161 | -3,361 | -66.79 | 4,655 | -7,917 | -1,267 | 169.27 | 1,041 | 8,592 | 2,317 | 1,737 | -116.12 | 5,859 | 4,205 | 10,949 | 8,371 | 8,673 | 6,440 | 22,488 | -22,382 | 9,237 | -7,210 | -4,818 | 2,392 | 2,536 | 3,455 | 54,778 | -52,105 | 3,226 | 71,469 | -63,861 | 3,857 | 3,500 |
| 前回比(%) | - | 100.44 | 101.23 | 111.62 | 94.83 | 101.66 | 99.19 | 105.71 | 102.66 | 102.72 | 95.6 | 96.28 | 99.92 | 105.35 | 91.36 | 98.49 | 100.21 | 101.26 | 110.26 | 102.51 | 101.84 | 99.88 | 106.09 | 104.12 | 110.3 | 107.14 | 106.9 | 104.8 | 115.98 | 86.29 | 106.56 | 95.2 | 96.63 | 101.73 | 101.81 | 102.42 | 137.41 | 74.1 | 102.16 | 146.92 | 71.47 | 102.41 | 102.14 |
上記のフィリピンの温室効果ガス総排出量の推移グラフを見てみると、2009年の温室効果ガス総排出量が最も多く、統計で分かる最新の2012年はそれよりも少いことが見えてきます。
ただし、前回の2011年の数値「163797.78766544(kt)」よりは多いため、今後も温室効果ガス総排出量が再び上昇する可能性は高いです。
また、温室効果ガス総排出量ではなく固体燃料使用時のCO2排出量(全体に占める割合)であれば、こちらのページで特集していますので考察の参考にしてみて下さいませ。
→ フィリピンの固体燃料使用時のCO2排出量(全体に占める割合)
フィリピンの温室効果ガス総排出量は少い？多い？日本と比較
フィリピンの温室効果ガス総排出量は、どれくらい多い、あるいは少いのでしょうか？
フィリピンとエチオピアとエジプトの温室効果ガス総排出量を比較
まずは、フィリピンと人口数が世界で最も近いエチオピアとエジプトの温室効果ガス総排出量を比較してみます。
※Source:worldbank.org 詳細
| 国名 | 総人口 | 温室効果ガス総排出量 |
|---|---|---|
| エチオピア | 109,224,559人 | 185,292(kt) |
| フィリピン | 106,651,922人 | 167,298(kt) |
| エジプト | 98,423,595人 | 295,500(kt) |
上記の温室効果ガス総排出量の比較表をみてみると、
- エチオピアは、フィリピンよりも温室効果ガス総排出量の数値が約17,995程しか変わらず、温室効果ガス総排出量と人口もよく似ている
- エジプトは、フィリピンよりも温室効果ガス総排出量の数値が約128,202も多く、1.77倍も高い
という結果となっています。
特に、エジプトとフィリピンは人口数が世界の中でも1・2番目に近いが、温室効果ガス総排出量には圧倒的な差があるということが比較することにより見えてきます。
フィリピンと日本の温室効果ガス総排出量を比較
続いて、フィリピンの温室効果ガス総排出量を、アメリカと中国と日本と比較してみます。
※Source:worldbank.org 詳細
| 国名 | 総人口 | 温室効果ガス総排出量 |
|---|---|---|
| 中国 | 1,392,730,000人 | 12,454,711(kt) |
| アメリカ | 326,687,501人 | 6,343,841(kt) |
| 日本 | 126,529,100人 | 1,478,859(kt) |
| フィリピン | 106,651,922人 | 167,298(kt) |
上記のグラフより、フィリピンの温室効果ガス総排出量は中国・アメリカ・日本よりも少いということが分かります。
特に、中国と比較すると74.4倍も温室効果ガス総排出量が少なくアメリカと比べても37.9倍もの差があることが分かります。
フィリピンをもっと他国と比較する
フィリピンのデータを比較するグラフ作成ツールを開発しております。こちらより、比較対象の国を選択してみて下さいませ。
※もし国名が表示されない場合は、2度ほどクリックしてみて下さい。
世界の温室効果ガス総排出量ランキングでフィリピンは何位かについて表やグラフを用いて分かりやすく説明していきます。
フィリピンは世界の温室効果ガス総排出量ランキング(多い順)で44位
まずは、フィリピンの温室効果ガス総排出量を世界で見たときに何番目に多いのかを世界温室効果ガス総排出量ランキング表を用いて、みていきます。
| 順位 | 国名 | 温室効果ガス総排出量 (kt) |
|---|---|---|
| 40 |  バングラデシュ | 18万 |
| 41 |  ウズベキスタン | 17万 |
| 42 |  アルジェリア | 17万 |
| 43 |  コロンビア | 17万 |
| 44 |  フィリピン | 16万 |
| 45 |  ラオス人民民主共和国 | 16万 |
| 46 |  イラク | 15万 |
| 47 |  チェコ | 13万 |
| 48 |  ベルギー | 13万 |
| 49 |  カンボジア | 12万 |
※Source:worldbank.org 詳細
こちらの世界の温室効果ガス総排出量が多いランキング表では、統計が取れる176カ国の中で、フィリピンは44位と、上位50カ国以内に入っており、世界の中でも温室効果ガス総排出量が比較的多い国ということが分かります。
以下は温室効果ガス総排出量の世界ランキングの、1年毎に、どこの国がTOP10に入ってきているかの変化が見られるグラフ(バーチャートレース)です。
温室効果ガス総排出量の世界ランキングTOP10
さらに詳しい世界の温室効果ガス総排出量が多いランキングは、こちらで全て掲載していますので、参考にしてみて下さいませ。
→ 全世界の温室効果ガス総排出量が多いランキングと過去から現在までの推移グラフ
世界の平均値・中央値とフィリピンの温室効果ガス総排出量を比べる
また、この世界温室効果ガス総排出量ランキングの平均値、中央値とフィリピンの比較グラフは以下となっています。
※Source:worldbank.org 詳細
| 国名 | 温室効果ガス総排出量 |
|---|---|
| フィリピン | 167,298(kt) |
| 平均値 | 288,201(kt) |
| 中央値 | 52,583(kt) |
※Source:worldbank.org 詳細
こちらの表より、フィリピンの温室効果ガス総排出量は平均より120,904(kt)少いという結果が見えてきます。
また、中央値の52,583と比較してみると、フィリピンの温室効果ガス総排出量「167297.54972559(kt)」は中央値よりも3.18倍も温室効果ガス総排出量が多いということも見えてきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | フィリピンの温室効果ガス総排出量データ |
| 単位 | (kt) |
| 期間 | 1970～2012年 |
| 更新日時 | 2021-03-20T10:55:04+0900 |
| 確認日時 | 2021-03-20T10:55:04+0900 ※データに変化がないか確認した最終日時 |
| ライセンス | CC BY 4.0 |
| ソース元 | worldbank.org - European Commission, Joint Research Centre ( JRC )/Netherlands Environmental Assessment Agency ( PBL ). Emission Database for Global Atmospheric Research ( EDGAR ), EDGARv4.2 FT2012: edgar.jrc.ec.europa.eu |
引用・出典例
※当サイトを出典とする際にご活用下さい
GraphToChart. 「フィリピンの温室効果ガス総排出量(推移と比較グラフ)」. 最終更新:2021-03-20. https://graphtochart.com/environment/philippines-total-greenhouse-gas-emissions-kt-of-co2-equivalent.php,(参照日時:2024-04-20)
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